ここは (*゚∀゚)ゞカガクニュース隊だった

Date : 2010年07月

下水道に流した抗うつ剤が、エビの行動に影響? 捕食されやすくなる  





世界各地の下水道などに垂れ流される抗うつ剤の残留物の影響で、エビの行動が変化し、捕食されやすくなっているという最新の研究が発表された。抗うつ剤プロザックを飲んだエビは“ハッピー”にはならないようだ。


研究では自然の状態を再現するために、一般的な下水処理後の排水に含まれる濃度の抗うつ剤フルオキセチンの水溶液に、河口などの入江に生息するヨコエビを入れた。フルオキセチンは、代表的な抗うつ剤製品であるプロザックやサラフェムの主成分だ。

エビは安全で薄暗い物陰にいることを好むのが常だが、フルオキセチンの影響を受けたエビは、水中の明るい場所に向かって泳いていく確率が通常の5倍であることが実験でわかった。イギリスにあるポーツマス大学の生物学者で研究の共著者アレックス・フォード氏は、「こうした行動の変化によって、エビは魚や鳥などの捕食者にかなり襲われやすくなる」と説明する。フルオキセチンの作用によってエビの神経は、心的状態や睡眠のパターンを変化させることで知られる脳内化学物質セロトニンの影響を受けやすくなるという。

引用元:ナショナルジオグラフィック


とある飲兵衛の超伝導  「酒」に浸すと、物質の電気抵抗が完全になくなる?  





ある種の鉄の化合物をワインや日本酒などに浸すと、物質の電気抵抗が完全になくなる超電導の性質が生まれることを物質・材料研究機構(茨城県つくば市)が突き止め、27日発表した。


同機構ナノフロンティア材料グループの高野義彦グループリーダーは「酒に含まれる何が原因かは不明だが、新たな超電導体の開発の足掛かりになる」と話している。

まず、超電導体と構造が似ている鉄テルル化合物を作成したが超電導を示さず、机の上に放置。約1週間後に一度調べると、超電導を示すようになっていることを発見した。空気中の水分が影響していると考え、水や、水酸基(OH)を含むエタノールなどで、温度や濃度を変えて実験したが、超電導を示す効率は悪かった。

3月に同機構の懇親会でさまざまな酒類が出されたのを見た高野さんが酒で実験することを発案。赤白のワイン、ビール、日本酒など6種類をいずれも70度の“熱かん”にして24時間浸すと、化合物が超電導を示した。単に水とエタノールを混ぜたものより効率は最低でも2倍。赤ワインが最も効率が良かったという。

引用元:共同通信
プレスリリース:独立行政法人物質・材料研究機構


精子産生に関与する遺伝子は、6億年前から変化なし  





男性の精子産生に関与する遺伝子は6億年前から存在し、昆虫から哺乳類まであらゆる生物を通して精子の産生に限定的に必要とされる遺伝子であるようだという。

カルピス


報告を行った米ノースウェスタン大学フェインバーグ医学部の研究グループによると、Boule遺伝子と呼ばれる遺伝子の機能には進化の過程を通して変化がみられないという。今回の研究では、ショウジョウバエ、ウニ、ニワトリ、魚およびヒトの精子を比較。また、雄のマウスからBoule遺伝子を除去すると、健康は維持されたが、精子が産生されなかった。この研究はオンライン医学誌「PLoS Genetics(遺伝学)」に7月15日掲載された。

今回の研究は、男性不妊の解明や男性避妊薬の開発など、ヒトの健康にさまざまな意味をもたらす可能性があるという。「ヒトが精子を産生する能力が太古の昔からのものであり、その起源はおそらく6億年前の動物の進化の黎明期にさかのぼることが初めて明確に示された。この知見から、同大学助教授のEugene Xu氏は「あらゆる動物の精子産生は共通の原型をもつ可能性が高いことが示される」と述べている(以下略)

引用元:NIKKEI NETいきいき健康


世界初の「顔面」完全移植  患者が記者会見し新しい「顔」を披露  





顔面全体の移植手術を受けたスペイン人の男性が26日、スペイン・バルセロナで記者会見し、新しい顔を披露、手術を担当した医師らに感謝した。


手術を実施したバルセロナのバル・ド・ヘブロン病院によると、これまでにフランスや中国、米国、スペインなどで11件の顔面移植手術が実施されたが、いずれも部分的な移植で、顔全体の移植は世界で初めてという。

この男性は31歳のオスカーさん。5年前に銃で顔に重傷を負い、呼吸や食事、話すことさえ困難になった。9回手術を受けたが失敗し、顔面移植を決意したという。今年3月20日に約30人の医師のチームが24時間にわたる顔面全体の移植手術を実施。顔の筋肉、皮膚、鼻や唇、あご、歯、口蓋、ほお骨などを移植した。

産経新聞


日本のサンショウウオが絶滅の危機を救う? 米国で初公開  





日本から米首都ワシントンの国立動物園に贈られた5匹のオオサンショウウオが、両生類を絶滅の危機から救う鍵を握っているかもしれない。米国でこんな期待が高まっている。日本から贈られたオス2匹とメス3匹のオオサンショウウオは、昨年12月に米国に到着し、そのうちの1匹が22日に初めてメディアや関係者に披露された。


研究者によると、世界に推定約6000種いる両生類の約3分の1が、皮膚疾患を引き起こす菌、「ツボカビ」のため、絶滅の危機にさらされている。しかし日本のオオサンショウウオはツボカビでは死なないことが分かっている。もしその理由を突き止められれば、その知識を応用してほかの種類のサンショウウオやカエルなどを救えるかもしれないとの期待がかかる。

国立動物園は、日本以外の国ではほとんど例がなかったサンショウウオの飼育施設を新設し、生まれた子供はほかの動物園や水族館に提供して研究を進める計画。

引用元:CNN


2007年に中国が破壊した人工衛星の破片  国際宇宙ステーションに接近  





ロシア・モスクワの郊外にある国際宇宙ステーション(ISS)コントロールセンターの関係者が23日、インタファクス通信に対し、中国が2007年にミサイルで破壊した気象衛星の破片が国際宇宙ステーションに接近していると語った。

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この関係者は破片はISSにとって危険な軌道をとっているが、ISSが回避運動をとるには遅すぎると語り、軌道計算で破片がISSに極めて接近することが分かれば、ISS滞在中の6人の飛行士に、ISSにドッキングしているロシアのソユーズ宇宙船に避難するよう命令する可能性もあると述べた。しかしこの関係者は匿名だった上、その後ロシア側からのコメントは出ていない。

一方、米航空宇宙局(NASA)のケリー・ハンフリーズ報道官は、専門家が観測した結果、破片とISSの間には十分な距離があり、ISSを移動させて破片を回避する必要はないことが確定したと電子メールで明らかにした。

中国は2007年、老朽化した気象衛星「風雲1号C(Feng Yun 1C)」を地上から発射したミサイルで破壊した。人工衛星の撃墜実験はそれまでの20年間で例がなく、米国などは大量の宇宙ゴミが発生するなどとして重大な懸念を示していた。

引用元:AFPBB News


スウェーデンにホンシメジが自生?  DNA解析で日本のホンシメジと同じ種  





「香りマツタケ、味シメジ」と言われ、おいしさが知られるホンシメジが、スウェーデン北部の森林に自然に生えていることが分かった。岩出菌学研究所(津市)の主任研究員原田栄津子さん(36)が2008年8月に発見、同国のイエーテボリ大学院生ヘンリク・スンドベリさん(42)らがDNAを解析して日本のホンシメジと同じ種と確認した。

しめじ


スウェーデンではマツタケも自生しており、同国の研究者らが1998年に日本の種と同一と確認。数年前から同国やフィンランド産のマツタケが本格的に輸入されている。マツタケやホンシメジはユーラシア大陸に広く分布するとみられ、さまざまなキノコのDNA解析が進めば、意外と広域に分布する種が次々に見つかる可能性がある。

マツタケは人工栽培ができず、比較的長く保存できるため輸出入が成り立つが、ホンシメジは人工栽培物が出回り、傷みも早い。ただ、天然物の方が美味とされ人気があるほか、スウェーデンではマツタケやホンシメジは食用にされず安いため、原田さんやスンドベリさんは「日本からのキノコ狩りツアーが有望ではないか」と話している。

時事ドットコム


回収に1粒数時間 小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰ったサンプル  





宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月12日、同日時点の小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰ったサンプルの回収状況を発表した。


はやぶさのコンテナおよびキャッチャにて確認されたサンプルについては、7月6日より回収および回収したサンプルの記録管理が開始。2個の微粒子が確認された際に用いられていた石英製マニュピレータではなく、テフロン製のヘラにてそれら微粒子が確認された領域をすくったところ、「詳しく数えていないがおそらく20~30個」(JAXA技術参与の向井利典氏)の微粒子が確認されたという。

いずれも数μm程度のもので、「これを(ヘラから)回収することが予想外に大変な状態」(同)という状況。ヘラに静電気の力で付着している微粒子は、除電してマニュピレータで回収すること方法が予定されているが、この方法では「(1個あたりの回収に数時間かかるため)数が大量にあると、それだけで何日も経ってしまう。恐らく、これらの大半は地球由来の物質とみており、これらにかなりの時間を費やすかどうかが問題。もっと効率の良い回収方法がないか、検討している段階」(同)と、作業としてはなかなか進めていない状態と説明する。

マイコミジャーナル


全面鏡張りで太陽光はね返す、水星磁気圏探査機ほぼ完成へ  





2014年夏に水星へ旅立つ探査機の試験機が、相模原市の宇宙航空研究開発機構でほぼ完成して、全面鏡張りの風変わりな機体が姿を現した。


水星は太陽に最も近い惑星で、地表温度は約450度に上る。熱対策が最大の課題で、鏡はその秘密兵器。強烈な太陽の光をはね返すことで、計算では鏡の表面を160度、観測機器が搭載された機体内部を60度以下に抑えることができる。

機体は幅約1.8mの八角柱で、翼のような形の太陽電池パネルはない。側面にぐるりと巻かれた3本の黒い帯が太陽電池だ。同じ面ばかりに光が当たって過熱しないよう、機体は回転し続けるが、どの面が太陽側を向いても発電できる。10月には、オランダで熱対策が有効か試験を行う。強烈な光と熱を発する「疑似太陽」を使い、水星と同じ熱に耐えられることを確かめる。成功すれば、実際に打ち上げる機体を来年6月ごろから製造する。

探査計画を率いる早川基(はじめ)教授は「水星探査は、熱との闘い。そのための様々な工夫を詰め込んだ」と話している。

引用元:読売新聞


横浜や川崎で虹色「彩雲」を観測  我ニ追イツク敵機ナシ  





虹のように色づいた「彩雲」が18日昼、横浜市港北区で観測され、同区の著述業渡瀬草一郎さん(32)が撮影した。気象庁によると、彩雲は薄い雲が上空高くにかかった晴天時に起きる現象。雲を作る氷の粒や水滴に太陽光が当たり、光の方向が変わることで、雲が色づいたように見えるという。

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この日、高気圧に覆われ、最高気温が31・7度となった横浜市は、うだるような暑さ。渡瀬さんは、「うんざりしながら空を見上げたら、見慣れない色彩が広がっていたので撮影した」と話した。気象庁や横浜地方気象台には同日、「珍しい雲が出ている」などという問い合わせがそれぞれ数件あった。

引用元:読売新聞


「雑草」から組み換え遺伝子検出?  除草剤耐性菜種と交雑か  





三重県内の国道沿いに生えていたアブラナ科の雑草に似た植物から、特定の除草剤が効かないよう組み換えた菜種の遺伝子が検出されたことが2日、市民団体の調査で分かった。輸入した遺伝子組み換え菜種が輸送中にこぼれ落ち、国内に広く見られる雑草のイヌガラシと野外で交雑した可能性が高く、人為的につくられた遺伝子が近縁の植物を通じて生態系にさらに拡散する懸念がある。

犬芥子


組み換え菜種と通常の菜種など栽培用植物との交雑は従来もあったが、野生植物との交雑が確認されれば国内で初めて。調査した「遺伝子組み換え食品を考える中部の会」(名古屋市)の河田昌東・四日市大非常勤講師は「組み換え遺伝子が野生植物にまで広がる可能性が出てきたことで、農作物だけでなく生態系への影響が懸念される」と話している。

組み換え菜種の使用に際しては、生態系影響の評価など国の承認審査が必要だが、交雑が懸念される植物にはイヌガラシは含まれておらず、国は審査の見直しを迫られる可能性もある。

引用元:共同通信


「ぶれ球」と呼ばれる無回転のシュートの原理とは? 科学の視点から解析  





サッカー・ワールドカップ南アフリカ大会で話題となり、日本代表の本田圭佑選手が得意とする「ぶれ球」と呼ばれる無回転のシュートの原理について、山形大地域教育文化学部の瀬尾和哉准教授(流体力学、スポーツ工学)が科学の視点から解析し、6日発表した。放たれたボールが進む方向の裏側に生じる空気の渦が、不規則な揺れを生み出す要因だという。


瀬尾准教授は南ア大会の公式球「ジャブラニ」などを使って実験。回転しない状態で風やレーザー光を当て、周囲の空気の流れを分析した。ボールの両脇から後ろに空気が流れると、裏側に低圧の空間が発生。周囲の空気を巻き込むようにしてU字形の渦が生まれる。この渦が不規則に向きを変えることで空気の流れが変化し、ぶれが生じるという。

渦を発生させるには、スピンをかけずにボールをけるほか、ボール自体も凹凸が少なく理想的な球体に近くなければならない。ジャブラニは少ないパネルを機械で張り合わせて作られており、球体に近いとされる。瀬尾准教授によると、金属球を使って渦を発生させた先行研究はあるが、サッカーボールで証明したのは初めて。

W杯でぶれ球が目立ち始めたのは2006年ドイツ大会から。ドイツ大会の公式球と比べ、ジャブラニは空気抵抗が小さく、「スピードが落ちず、よりゴールに近い地点でぶれる特徴がある」(瀬尾准教授)という。本田選手がW杯のデンマーク戦で決めた先制ゴールも、無回転でぶれるように落ちている(以下略)

河北新報

目が覚めたら言葉がイギリス訛りに? ニュージーランド女性  脳の損傷が原因か  





ある朝、ニュージーランドの女性が目覚めると、自分が話す言葉がイギリスの地方訛(なま)りになっていた。13日の地元紙サウスランド・タイムズが伝えた。


この女性は、ニュージーランド南部インバーカーギルに住む多発性硬化症患者のブランウィン・フォックスさん。ある朝、目覚めてみると、英国のスコットランドやウェールズ、ロンドン北部各地の訛りが混ざった英語を話していることに気付いた。フォックスさんは祖父母の代からニュージーランドに住んでおり、英国を訪れたことは一度もない。

病院へ行きMRI(磁気共鳴画像装置)検査を行ったところ、後頭部の脳に損傷の形跡が2か所認められた。医師は、この損傷がフォックスさんの訛りの原因である可能性が高いと診断したが、それ以上はどうすることもできないという。フォックスさんが、その後はじめて友人に電話をかけたときには、いたずら電話と思われて切られてしまったという(以下略)

引用元:AFPBB News


処理下水をオーストラリアへ輸出実験  千葉・川崎から水不足の鉱山へ  





千葉市、川崎市の下水を高度処理してオーストラリアに輸出する実験が今秋にも始まる。下水はほとんどが処理後、川や海に捨てられていた。これを豪州からの鉄鉱石を運び終えた空の大型船に積み込み、雨が少なく水不足に悩む豪州の鉱業会社に供給する。成功すれば、日本の「水資源」を輸出する初の事例になる。


5日、国土交通省などが始める実験に、ウェスタンオーストラリア州政府が協力することで合意した。売却候補地は、リオ・ティントなど世界的な鉱業会社が進出している豪州西部の鉄鉱石産地だ。

鉱業会社は、鉄鉱石を洗ったり、粉じんが舞い上がらないようにしたりするために大量の水を使うが、豪州は全土が水不足。国交省によると、鉱業会社がいま使っているのは、海水を飲料水レベルまで淡水化した水で、1トン当たり4~5豪ドル(300~400円)もするという。

今回の試みは、豪州のような水需要国と、水余りの日本をビジネスベースで結ぼうとの発想で始まった。日本国内で出る下水は処理済みベースで年間約140億トン。その約2割は公園の水遊び場でも使えるレベルまで高度に処理しているが、下水の再利用率は2007年度で1.5%に過ぎず、ほとんどが海や川に捨てられている。

日立プラントテクノロジーなどの企業が参加し、東京湾で水を船に積み込み、豪州に運ぶ。ただ、水を「荷物」として輸出すると、輸送コストが高く、ビジネスとしては成り立たない。そこで、鉄鉱石を豪州から運んできた船の帰り便を活用することにした。

日本で鉄鉱石を降ろした空船は通常、船体を安定させるため、「バラスト水」と呼ばれる海水を船内のタンクに入れて帰る。その海水の代わりに下水処理水を注入する。

引用元:朝日新聞


米軍が開発する「血液製造工場」 O型RH-を量産  





2008年、米国防総省の国防高等研究計画庁(DARPA) は『血液ファーミング』(Blood Pharming)というプログラムを立ち上げた。[pharmingは「pharmacy」(薬学)と「farming」(農業)を組み合わせた造語で、もともとは医薬品を入手する目的の「遺伝子組み換え農業」を指す]


プログラムの目標は、誰にでも輸血できるRHマイナスO型の赤血球を、コンパクトな独立型システムを用いて大量に製造することだ。

DARPAから195万ドルの資金を得て同プロジェクトを進めていたバイオテクノロジー企業米Arteriocyte社はこのほど、同社の血液製造プロセスについて米食品医薬品局(FDA)の評価を受けるために、第1号となる血液製剤をFDAに提出した。

同社の血液は、臍帯血由来の造血幹細胞を用いて[培養する形で]製造される。[臍帯血(さいたいけつ)とは、胎児と母体を繋ぐ胎児側の組織であるへその緒(臍帯)の中に含まれる血液で、造血幹細胞が多量に含まれている。白血病や再生不良性貧血などの難治性血液疾患の根本的治療のひとつである造血幹細胞移植において、幹細胞の供給源として、骨髄および幹細胞動員末梢血とともに利用される](以下略)

引用元:WIRED VISION


下水道に溜まりに溜まった食用油の塊1000トン  英国ロンドン(チャイナタウン)  





英ロンドンの下水道にたまりにたまった1000トンもの食用油の塊を一掃しようと、呼吸装置を身につけ、シャベルを手にした作業チームがレスター・スクウェアに結集した。

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レスター・スクウェアは周辺にカフェやレストラン、チャイナタウンがにぎわい、ウェストエンド(West End)やソーホーといった歓楽街に囲まれる。このロンドン観光の中心といわれる広場下の排水溝には、レストランなどから排出された食用油や油脂分が蓄積し、下水道を詰まらせかねない状態だった。

そこで英水道大手テムズ・ウォーターが「史上最大の下水道クリーンアップ作戦」に乗り出した。作業は2か月ほどかかるとみられる。

開始早々からいきなり厚さ1.2メートルもの油の壁に阻まれ、下水道にさえ最初はたどり着けなかったと作業員の1人は語った。「食用油をそのまま排水溝に流すのは、絶対にやってはいけない。油は流したとたんにすぐに冷めて固まってしまい、下水道の中で塊になってしまう」

引用元:AFPBB News


陽子は通説より4%も小さいと示す実験結果?  





原子の構成要素である陽子は通説よりも小さいとする実験結果が発表された。今後、物理法則の根本がひっくり返ってしまうかもしれない。

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すべての原子は原子核とその周囲にある電子で構成される。原子核は中性子と陽子から成り、両者はクオークと呼ぶ粒子でできている。長年、陽子の半径は0.8768フェムトメートルとされてきた。1フェムトメートルは1000兆分の1メートルを表す。

陽子の半径は、60年の歴史を持つ量子電磁力学(QED)理論の方程式に不可欠な数値だ。重力以外のあらゆる力が素粒子に及ぼす影響を説明する素粒子物理学の標準模型も、QEDを基礎にして成り立っている。

しかし、まだ1%の誤差が残っており、QED理論を完璧なものとするには精度が足りない。物理学者たちは誤差を解消する方法を模索してきた。ドイツ、ガルヒンクにあるマックス・プランク量子光学研究所のランドルフ・ポール氏率いる研究チームは、水素原子を変化させる特別な粒子加速器を使用して10年間にわたり実験を行った。水素原子は、陽子と電子1つずつで構成されている。

実験では、水素原子の電子を、その200倍の質量を持つミューオンと呼ぶ粒子に置き換えた。研究チームのメンバーで、スイスのパウル・シェラー研究所に所属するアルド・アントニーニ氏は、「ミューオンは非常に重いため、陽子のすぐそばを周回する。つまり、陽子のサイズに影響を受けやすくなる」と説明する。(以下略)

引用元:ナショナルジオグラフィック


ヤマトシロアリの「女王フェロモン」の成分を特定  人工的にフェロモンを生成  





岡山大大学院環境学研究科の松浦健二准教授(社会生物学)らのグループは、ヤマトシロアリの女王が他の雌に生殖活動させないために分泌している「女王フェロモン」の成分を世界で初めて特定した。

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人工的にフェロモンを生成すれば繁殖を防ぐことができ、新たな駆除方法につながる成果。6日付米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

階級社会を形成するシロアリは巣の中で王アリと女王アリの「一夫一妻」で繁殖する。現役の女王アリが死んだり繁殖が難しくなると別のアリが女王になるが、それまで他のアリは生殖活動をしない。女王が何らかの揮発性物質で存在を知らせて抑制していると考えられていたが、物質の成分は解明されていなかった。

松浦准教授らは日本で最も一般的なヤマトシロアリの女王を大量に採取して瓶に入れ、特殊な装置で気体中の物質を分析。ワインなどに含まれる「2メチルブタノール」とパイナップルなどにあるにおい成分「ブチルブチレート」が多くあることを見つけた。

引用元:山陽新聞


メキシコ湾岸原油流出事故 紫外線光を照射して油を探知?除去作業に応用  





フロリダ州のペンサコラ近郊にあるガルフアイランド国立海浜公園で、メキシコ湾からの流出原油を食べているスナガニ。紫外線光を照射すると、原油が黄色く浮かびあがって見える。


流出原油を食べているスナガニ
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靴に付着した原油


7月初め、海岸地質学者のリップ・キルビー氏は、紫外線光を照射して油を探知する技術をメキシコ湾岸で応用できないかと考え砂浜に立った。この手法は、犯罪現場で血液を検出するために広く利用されている。大手石油会社BPが採掘権を持つ石油掘削基地ディープウォーター・ホライズンの沈没により海岸に流れ着いた原油は、泥や砂の上の異物と混ざって非常に探知しにくくなっているが、紫外線を利用した探知が油の除去作業の役に立てばと考えたのだ。

紫外線光のもとでは、汚染されていない砂は紫か黒に見える。貝殻に含まれる炭酸カルシウムなどの一部のミネラルは青く光り、上の画像ではシャベルの柄の部分も同じ色に見えている(以下略)

引用元:ナショナルジオグラフィック


京都大学霊長類研究所のニホンザル大量死、さらに増加 未知の感染症か?  





京都大学霊長類研究所(愛知県犬山市)のニホンザルが原因不明の出血症で大量死していたことが9日、分かった。2008年3月~10年4月に38匹が死に、01年7月~02年7月にも6匹が死んだという。

ニホンザル以外のサルやヒトへの感染は確認されておらず、同研究所の平井啓久副所長は「未知の疾病とみられるが、ヒトに感染するエボラ出血熱のような感染症とは異なる。ニホンザル特有の疾病の可能性が高い」としている。

ニホンザル


同研究所によると、死んだサルの主な症状は、臓器や鼻粘膜からの出血、暗褐色で泥状の便など。ほとんどの場合、血小板の数がゼロになっていたほか、白血球、赤血球が著しく減少、極度の貧血状態だったという。原因は調査中だが、発生場所は研究所の屋内飼育室、屋外放飼場など3カ所に限られており、ニホンザル特有の未知の病原体による感染症の疑いが強いという。

発症したサルのほとんどが死んだものの、生き残ったサルもおり、今後は他の研究機関とも連携しながら血液などを分析して原因を調べ、疾病の拡大防止にも努める。

引用元:時事ドットコム


はやぶさ通信断絶救った、臼田宇宙空間観測所  





6月に7年ぶりに地球に帰還した宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)の小惑星探査機「はやぶさ」。はやぶさと宇宙機構の管制室(相模原市)の交信を打ち上げからずっと中継してきた臼田宇宙空間観測所(佐久市上小田切)が、6日までに信濃毎日新聞の取材に応じた。一時は通信断絶という危機もあっただけに、関係者は「感慨深い」と振り返った。


宇宙機構は5日、はやぶさのカプセルに入っていた岩石試料の収納容器に微粒子が入っていたと発表し、今後、小惑星の物質が含まれているか詳細に分析する。山本善一所長(52)は「可能性は残った。結論は出ていないが、現段階では少し喜ばしい」と話す。

はやぶさは2003年5月に小惑星「イトカワ」を探査するため、鹿児島県から打ち上げられた。05年11月に着陸に成功したが姿勢を崩し、同年12月に地球との通信が断絶した。当時、観測所の所長代理だった山田三男さん(64)は「断絶から2カ月たてば位置の推測が難しい状況だった」と話す。地球から信号を送ってもはやぶさに届くまでは約20分かかる。観測所ははやぶさの位置を推測し、ひたすら探査機に信号を送り続けた。

探査機は姿勢を崩しており、太陽電池パネルの向きが不安定。太陽エネルギーを吸収できなければ各種装置が機能せず、地球からの信号に反応できない状態だった。「運が良ければ見つかるくらいのレベル」(観測所)の中、電波を分析する装置を1台増やし2台態勢にして、はやぶさからの信号を待った(以下略)

引用元:信毎Web


朝日新聞が有毒ヒラズゲンセイ (ツチハンミョウ科)を、赤いクワガタと書いてる件  





宝塚市内で、小学生3人が赤い昆虫の「ヒラズゲンセイ」を見つけた。熱帯性の大型甲虫で、県内では絶滅危惧Cランクに指定されている希少種。阪神間で発見された記録はほとんどなく、専門家は「非常に珍しい」と話している。

ハンミョウ


見つけたのは、市立すみれガ丘小学校3年生の栢原祥太朗君(8)と山岸晟也(せい・や)君(8)、槇(まき)晃太郎君(8)。1日午前10時半ごろ、学校周辺の森であった環境体験学習の活動中、栢原君が古い木材にとまっている体長約3センチのオスを発見。続いて山岸君と槇君が同じ大きさのメスを見つけた。また、5日にも同じ場所で山岸君が6匹見つけた。

ヒラズゲンセイはツチハンミョウ科の昆虫で、九州や四国、近畿の南部に生息する。全身が鮮やかな赤色をしていて、形はクワガタムシによく似ている。

環境体験学習に同行していた市自然保護協会長で関西学院大非常勤講師の足立勲さん(72)によると、県内ではこれまでに神戸市や三田市、明石市などで約35例見つかっている。「生息分布図が年々拡大し、思ったよりも早い速度で北上していることを示している」と足立さんは話す。

引用元:朝日新聞


ソーラーセイル実証機イカロス、光子による加速を確認  1.12mN(時速1.11km)で航行中  





宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成22年5月21日(日本標準時、以下同様)に種子島宇宙センターから打ち上げられたIKAROSの運用において、セイル展開後に実施した精密軌道決定により光子加速(※1)を確認しましたので、お知らせいたします。

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太陽光圧による推力は1.12mN(※2)であり、想定通りの値です。
これによりIKAROSは、惑星間航行において、光子による史上最大の加速度を発揮した実証機となりました。

(※1)光子加速とは、太陽の光子の圧力(太陽光圧)により物体が加速されること。
(※2)N(ニュートン)は1キログラムの質量を持つ物体に1メートル毎秒毎秒の加速度を生じさせる力を表す(探査機の推進力を表す)単位。1.12mNは、地球上で0.114gの物体にかかる重力にほぼ等しい。

引用元:JAXA


金星探査機「あかつき」、世界初・セラミックスラスターで軌道制御に成功  





平成22年5月21日に打ち上げられた金星探査機「あかつき」は、6月28日(地球から1460万km、太陽から1.06天文単位1の距離)に500N(ニュートン)2 の軌道制御エンジン(OME)の噴射を行い、新規に国内で開発された窒化珪素(Si3N4)製セラミックスラスターの世界初の軌道上実証に成功しました。

あかつき


 このスラスターはヒドラジンと四酸化二窒素を燃料とする液体ロケットエンジンで、主に金星軌道投入時の逆噴射に使われるものです。今回の噴射は金星への接近条件を調整するためだけでなく、金星周回軌道投入の際のエンジンの出力特性を把握するためにも不可欠な作業です。その後実施したJAXA内之浦局、同 臼田局、NASA深宇宙ネットワーク(DSN)局による詳細な軌道追跡の結果、13秒間のOMEの燃焼で約12m/sの速度修正というほぼ計画通りの軌道制御が行われたことを確認しました。次回の軌道制御(微調整)は11月上旬頃に実施予定で、金星への最接近および金星周回軌道への投入は12月7日となる予定です。

 現在、探査機および搭載機器の状態は正常で、打ち上げ当日夜に初期機能確認を終えた紫外線イメージャ(UVI)、1μmカメラ(IR1)、中間赤外カメラ(LIR)に加え、新たに超高安定発振器(USO)についても期待どおりの周波数安定度が達成できていることを確認しました。

引用元:JAXA


多人数で観察できる、テーブル型裸眼立体ディスプレイの開発に成功  





今回新しく開発した技術は、何もない平らなテーブル面上に高さのある立体映像を浮かび上がらせて再生でき、着座時のような周囲360°から見下ろすように観察する場面に特化したものであり、複数人が裸眼で自然に利用可能なインターフェースです。

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立体映像の再生には、NICTが新しく開発した特殊な光学素子と、円状に並べられた多数の小型プロジェクターを使います。これらの組合せでテーブルの上に置かれた物体が放つはずの光の状態を再現し、テーブルの周囲上方に円環状の立体映像が観察できる領域を創り出します(技術詳細は別紙参照)。

これらの仕組みは全てテーブル面よりも下側に配置されており、テーブル上には一切の装置がありません。そのため、紙の資料や実物の模型の隣に立体映像を並べて表示したりすることなども可能です。

今回の原理検証システムでは、立体映像を再生するためのスクリーンにあたる円錐型の光学素子を試作し、96台の小型プロジェクターを用いることによって、現在は、理想形態の1/3にあたる周囲120°ほどの範囲から観察可能な立体ディスプレイとして実装しました。本試作機では、高さ5cmほどの立体映像が、テーブルの中央に置かれたオブジェのようにテーブル面から飛び出して立体的に見えます。

引用元:NICT 報道発表


枝の弾力を使い電流フェンスを跳躍  ニホンザル十数匹が研究所から脱走 翌日に「帰宅」   





京都大学霊長類研究所(愛知県犬山市)のニホンザル十数匹が、木の枝の弾力を利用して高さ5メートルのフェンスを乗り越え、飼育場から脱走していたことが6日わかった。サルはすべて捕獲されたり、戻ったりしている。



平井啓久副所長によると、サルが脱走したのは4日午後1時頃。職員がサルの数が少ないのに気づいて捜したところ、フェンスの外側で群れているサルを見つけた。ピーナツでおびき寄せて5匹を捕獲。他のサルは5日朝の給餌までに飼育場に戻った。

約1・5ヘクタールの飼育場には、80匹がおり、脱走防止用のフェンスは上部に鉄板が張られ、さらに高圧電線も張られていた。ただ、自然環境に近い状態で飼育するため、場内は雑木林となっており、脱走したサルはフェンス近くの高さ2~3メートルの木に上がり、枝の反動を利用して跳躍、フェンスを乗り越えたとみられる。

平井副所長は「想定外のジャンプ力で驚いている。お騒がせして申し訳ない」と話している。同研究所は再発防止のためにフェンス近くの木を伐採した。

引用先:読売新聞

体臭で農作物守れ ライオンやトラの体臭を畑の周囲に漂わせるとニホンザルやシカが近寄らず    





ライオンやトラの体臭を畑の周囲に漂わせると、野生のニホンザルやシカが近寄らず、農作物の食害防止に効果のあることを、広島大大学院生の渡辺麻気さん(22)らの研究チームが確認した。

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未知の猛獣のはずだが、渡辺さんは「食物連鎖の頂点に立つ大型肉食獣を怖がる本能があるのではないか」と推測。同じ効果のあるふん尿より衛生的で扱いやすいため、体臭の持続期間を検証しながら将来は実用化につなげたいとしている。

研究チームは、広島市安佐動物公園(広島市安佐北区)でライオンやアムールトラの飼育室の床に布を約1週間敷き、体臭を染み込ませた。回収して約20センチ四方に切り、畑を囲むネットに3~5メートル間隔で取り付けるとサルが寄って来なくなり、ニンジンやカボチャなどの食害が激減した。

 昨年8月から広島県内の農家で実験を継続。今年3月の日本生態学会で結果を発表した。シカによるアジサイの食害に悩まされていた県緑化センター(広島市東区)でも同様の効果がみられた。

引用元:47News


生きたまま細胞の構造を観察できるEXA顕微鏡を開発 光学顕微鏡と電子顕微鏡の融合  





生きた生物の細胞などを数十nmの単位で観察できる顕微鏡「EXA顕微鏡」を、静岡大工学部(浜松市中区)の川田善正教授(応用光学)らの研究グループが開発した。

EXA顕微鏡


川田教授によると、光学と電子の顕微鏡の特徴を融合した世界初の顕微鏡だという。たんぱく質の構造や神経細胞内の伝達物質の解析などの生物分野のほか、液晶の分子配列や微結晶の成長の様子などの観察が期待される。

川田教授によると、光学顕微鏡は生きたままの生物や大気・液中の観察に適しているが、可視光線を使った光検出器では500nmより小さいものを見ることはできない。一方、数nm程度の細かさまで観察できる電子顕微鏡は、電子線を対象物に当て、跳ね返った電子を解析して観察する。ただし乾燥させた対象物を真空中に置かなければならず、生きた生物細胞や液中の物体は見られないという。

EXA顕微鏡は、特殊な発光膜で隔てた電子線発生部分と光検出部分から構成。電子線を発光膜に当てることで50nm程度の微少な光の点を作り、発光膜を通った光の点に映った対象物を光検出器でとらえる仕組み。光の点を少しずつ移動して、二次元の画像に解析して対象物を観察する。

だが、電子線を発光膜に当てた時の明るさや強度など、発光膜の素材や作成法などが課題となる。川田教授は電子顕微鏡メーカーや光関連メーカーとの製品開発を進め、13年度中の実用化を目指している。川田教授は「今までになかった発想で、光学顕微鏡の限界を克服できる。医学や薬学、生物分野の進展に大きく寄与するだろう」と話している。

引用元:侮日新聞


ロシア無人貨物船、国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに失敗  





米航空宇宙局(NASA)は2日、国際宇宙ステーション(ISS)に水や酸素、実験器具などを運ぶロシアの無人貨物船「プログレス」が、ISSとのドッキングに失敗したと発表した。 このままドッキングできない場合、ISSで行う宇宙実験の計画が遅れる恐れがある。


プログレスは2日昼(日本時間3日未明)、ドッキング予定時刻の約25分前に、ISSとの距離を計測する装置が故障したため、ドッキングを中止した。ISSまであと3キロ・メートルのところまで接近していた。ISSに滞在する米国とロシアの宇宙飛行士6人に危険はないという。ロシアとNASAは、4日昼(同5日未明)に再度ドッキングを試みることを検討している。プログレスによる補給は今回が38回目だが、これまで失敗した例はほとんどない。

宇宙航空研究開発機構によると、ISSの水や酸素の備蓄は十分で、直ちに不足することはないが、プログレスに積んだ実験用の試料が変質してしまう可能性がある。

引用元:読売新聞


自分の培養幹細胞、自身の心筋梗塞治癒に成功  手術から1か月後に退院  





重い心臓病患者の心臓から筋肉のもとになる幹細胞を取り出して大量に増やし、再び心臓に戻して機能を回復させる国内初の治療に、京都府立医科大学の松原弘明教授らのチームが成功した。


患者の心機能は日常生活に支障がない程度まで回復し、1日退院した。国内の重い心臓病患者は100万人以上とされ、松原教授は「心臓移植や人工心臓に代わる重症患者の治療として期待できる」と話している。患者は、今年2月に急性心筋梗塞を起こした神戸市長田区の山口茂樹さん(60)。 松原教授らのチームは4月、山口さんの脚の付け根から血管を通して心臓まで細い管を入れ、組織片約15ミリ・グラムを採取。その中に含まれる幹細胞を1か月余り培養して約4万倍に増殖させた。

6月1日、心臓の筋肉に血液を送る動脈の「バイパス手術」を行うと同時に、血流不足で壊死が進む左心室の壁に幹細胞を注射し、その上に心筋の成長や増殖を促すたんぱく質を塗った縦横5センチ・メートルのゼラチンシートを張りつけた。山口さんは、通常のバイパス手術だけでは大きな改善が見込めないほど重症で、絶対安静に近い状態だった。手術の約2週間後には、十分に社会復帰できるレベルまで心臓のポンプ機能が回復。不整脈などの副作用も起きず、手術から1か月後のこの日退院した。幹細胞が心筋や血管に変化し、新たな心臓組織が再生したとみられる。

退院後の記者会見で山口さんは、「胸の痛みや動悸が改善した。廊下を歩けるし、自分でシャワーを浴びることもできるようになった」と笑顔を見せた。チームは8月中に2例目の手術を実施。さらに国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)と共同で4人治療を行う。こうして安全性を確かめたうえで2012年度以降には、東京大や九州大など4大学も加わり、患者40人を対象に有効性を確認する試験を行う計画だ。

松原教授は「まずは心臓移植を待っている患者への一時的な治療などから始め、将来はこの方法だけで多くの重症患者を治療したい」と話している。

引用元:読売新聞


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